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アジャ ラフ

アジャ・ラフは、16歳の時からワシントン州の社会的養護のシステムのもとで生活している。措置解除され、法律的にも大人になる2年前に保護されてから、幸運なことに措置場所もソーシャルワーカーの変更も2度しか起こらなかった。短い期間を親族里親と暮らし、自分の高校や家族や職場から2町ほど離れたグループ施設で、残りの措置期間を過ごすことになった。アジャは、ユースひとり一人に向かい合うことができるソーシャルワーカーやケースマネジャーから支援を受けることができたおかげで、高校教育を通常の生徒たちよりも早く終了し、大学へと進学することができた。就職ができるようなスキルを身につけられたのも、肉親との良い関係を保てたのも、システムからのサポートがあったからだと感じている。アジャは、フォスターケア・トゥー・21のサービスを受けているので、現在も、社会的養護の中で支援を受けながら、大人になる準備を続けている。
アジャは社会的養護のシステムの中に、生きがいと成功を見出したことに感謝している。ワシントン州の社会的養護の当事者の生活の安全性・安定性の向上のために、モッキンバード・ソサエティの社会的養護ネットワークの代表ユース、また、パッション・トゥー・アクションの評議員として、州の児童福祉局の児童福祉の実践の向上と、政策立案に積極的に働きかけ、社会全体においての社会的養護の啓発とイメージ改善のために活動した。
アジャは社会的養護の改善に向けて活動をするかたわら、シアトル中央コミュニティカレッジで、准学士号の取得を目指して勉強している。将来的には4年生の大学に単位を移行し、行政学の分野に進む計画だ。進学が自分に向いていない、と考えたときの計画として、専門校で映像学をぶことを考えている。アジャは5歳の時から絵画を習っている。自由時間には、文章を書いたり、創作漫画シリーズを描き続けている。彼女は、シアトルの中でも“隠れた小森林地帯”といわれている地域での、のどかな生活が気に入っている。
IFCAのメンバーになることは、アジャのアドボケートとしての人生に、新風を吹き込むことだと感じている。真新しい国際的な社会的養護の当事者の場でユース代表として活動し、この経験がこれからの彼女の思考や社会貢献にどのような変化をもたらすのか、期待で胸が膨らむ思いである。