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キム ハインズ

キム・ハインズは、ワシントン州で育ち、14歳のときに児童相談所に保護された。キムのフォスターケアの経験は、他の当事者の経験と異なっている。社会的養護を恐れていた彼女は、叔母に電話をし、自分ときょうだいを引き取ってくれるように頼んだ。6ヶ月間、叔母の家庭で暮らした時、キムは自ら実親の親権停止を法廷に要求した。だが、彼女の声は届かず、それがもとで、ノーマルシー(通常の生活)とパーマネンシーの確立が遅れる結果となった。

キムはシアトル大学で社会福祉学を学んでいる。児童福祉の改善と若者のホームレスの撲滅をめざして、長年、アドボカシー運動に励んできた。特に熱意をもって行ってきたのは、社会的養護の改革の中にユースの声を反映させることだった。子どもたちが社会的養護に身を置くことを恐れないようなシステムをつくり上げれば、自分が味わった辛い思いをする子どもが少なくなるはずだ、と考えた。そして、この変革のためには、ユースの声や経験が重要な鍵になるべきだと信じている。キムはモッキンバード・ソサエティという非営利団体のもとで、他の若者たちとともに知恵を出し合い、社会的養護の中に存在する問題を見出し、解決に導く活動をしている。この団体の行事のひとつとして、キムは年に一度、州府のオリンピアまで行き、ロビー運動をしている。地域の関係者、団体、里親などさまざまな人を対象に、トレーニングも行っている。
キムは自由な時間には、コンサートに行く、音楽愛好家である。テレビを見たり、ハイキングをしたり、作曲をしたり、詩を書くことも彼女の楽しみである。