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ルーイー ガスパー

ルーイー・ガスパーは、社会的養護の下で育ち、現在は、措置延長のサービスを受けている。ワシントン州オリンピア市で、エバーグリーン大学に通い、ルームメートと一緒に暮らしている。非営利のラジオ局のマネージャーとして仕事をすると同時に、モッキンバード・ユースネットワークのオリンピア支部長もつとめている。社会的養護での10年間の生活のなかで、ルーイーは里親とグループ施設の両方で、10回の措置変更を経験した。 2011年から現在まで、社会的養護の当事者のアドボカシー運動に、さまざまなかたちで参加してきた。2011年にカリフォルニア州のグループ施設に生活していたとき、頻繁に家出をして、他のユースたちが集まる場所に行った。そこのユースたちは、KFCやピザをほうばりながら、いろんな話にふけっていた。でも金曜日になるとグループ施設のハンクが作る家庭料理が恋しくなり、結局は施設にもどっていった。ユースの集まるその場所では、みんながアドボカシーについて話していた。カリフォルニア・ユース・コネクションという団体での活動についてだった。ルーイーはその活動の場に足繁く通うようになった。

ルーイーは、13歳の誕生日に初めてCYC のカンファレンスに参加した。その当時はまだ、グループ施設に住んでいた。そのカンフェレンスは彼にたくさんのことを教えた。その中でも一番重要なことは、ユース・ボイスについてだった。彼は自分は独りではないことを実感し、自己のシステムでの経験をもとに、アドボカシーをすることの意味を知った。その時から、社会的養護に身を置く他のユースたちのために、システムを改善する活動に加わることを決心した。最初は、何をどうしたら良いのかわからなかったが、ルーイーはやがて、CYCで初の政策議長に任命された。カリフォルニア州全体のグループ施設の廃止と、社会的養護の当事者への向精神薬の過剰投与へ抗議活動のリーダーとなっていった。そして、ルーイーは、CYC だけでなく、他の団体への参加により、全米規模、国際的なレベルでの信じられないくらい素晴らしい活動をすることができた。モッキンバード・ソサエティ、フォスタークラブ、全米社会的養護協会、そして、IFCA。カリフォルニア州だけでなく、全国の、そして全世界のアドボケートたちから、ルーイーは大きな影響を受けた。50マイル先に、そして500マイル離れた土地にも、自分と同じような立場のユースたちがより良い社会的養護をつくろうとしている。そのことに勇気付けられている。ルーイーは、余暇をバスケットボールやバレーボール、ヒップホップの作曲や、旅行をして楽しんでいる。