大学進学と奨学金制度
山之内 歩
私は小学生の高学年の頃、里子であるということが原因でいじめをうけていました。殴ったり蹴ったりもされたり、携帯電話に死ねというメールが来たりしました。それが嫌でお母さんに中学受験をしたいと頼み、中学受験をさせて頂きました。そして大学の付属の学校に合格することができました。
私が小学生で里親さんの家に来た頃から夢は決まっていました。それは教師になることでした。里親のお父さんが教師をしていたからです。お母さんも自分の夢を応援してくれ、教師を目指して大学で勉強しています。 社会的養護のもとで生活する子どもの数は全部で約4万6千人います。その中で大学進学率は約20%となっています。大学卒業率は9%ととても低くなっています。毎日の生活費と大学の学費の両方を稼ぎながら大学の授業に出席しなければいけません。だから大学を中退してしまうのです。私も大学に通いながら塾のアルバイトをしています。 (さらに…)