アマゾンジャパンさんに行ってきました②

こんにちは。IFCAネットワークマネージャーの志保です。

先日、ちひろさんからご報告あったように、なんとアマゾンジャパンさんで、IFCAの活動についてと社会的養護についてお話させていただく機会をいただきました。

世界中にいるAmazonの社員さんへ向けて、今回は英語での発表をしました。

ユースのちひろさん、Aさんと一緒にスピーチの練習に励んで、事前に動画を撮影。

そして、上映当日はアマゾンジャパン本社に伺いました。

自然をモチーフにしたオシャレなオフィスに、いたるところにデザインが散りばめられたとっても素敵でかわいいカフェテリア…こんなところでお仕事ができたらいいね〜と3人で話しながら、オフィス内を案内していただきました。

私からはIFCAの活動全般について、ちひろさんとAさんは、それぞれ社会的養護での経験とIFCAでの活動、今後どのような取り組みをしていきたいかなどを主にお話されました。

最後には、質疑応答の時間もあり、プレゼンを聞いてくださった社員の方からはこんな質問もいただきました。

Q. それぞれの児童養護施設によって、子どもたちが経験することがずいぶん違っていると教えていただきましたが、子どもたちはどの施設に入所したいなど決めることはできるのでしょうか?また自分が入所するところがどのような施設なのか見極めることなどはできるのでしょうか?

A. 入所する施設を基本的に子どもが決めることはできず、その地域などにある施設に措置されることがほとんどです。また、どのような施設なのか子どもが見極めることは難しいと思います。一番は、そこに住んでいる子どもの声を聞くしかないと思います。

Q. 「子どもの基本的人権」についてお話がありましたが、特に今IFCAが取り組んでいることは何ですか?

A. 今IFCAで特に取り組みをしているのが、「フォスターケア・ビルオブライツ(社会的養護に特化した子どもの権利)」というものです。これは子どもの権利の中でも、特に社会的養護(施設や里親などで育った子ども)の権利を保障するというものです。社会的養護の中で生活している子どもたちは、保護されてからも身体的・精神的な安全に限らず、情報量の差などにもよって、権利が侵害されやすい環境に居ます。「フォスターケア・ビルオブライツ」は米国カリフォルニアでできたもので、それをIFCAで翻訳し、日本の状況に合わせたものにするために、ユースやサポートしている大人たちで話し合い、それをひとつの文書にまとめているところです。措置前も最中もそして措置解除後も、子どもを守るための取り組みです。まずは興味を持ってくださることが一番だと思います。

Q. 施設や里親さんにいる子どもや若者の方にどのように声をかけたらいいでしょうか?

A. 生い立ちや事情を知っている大人は、それに触れないようにと逆に特別な扱いをしてくださることがあります。ですが、一番ありがたいのは、他の子と同じように接してくださることだと思います。

Q. Amazonとして何ができますか?
A. IFCAのプロジェクトに参加してもらうというのもありますが、経済的な支援だけではなく、関りを持つだけでも良いです。まずは知ってもらい、興味を持ってもらい、1つのつながりか出来ることで精神的な支えになるので、どんな形でも継続して行けたら良いと思います。
施設はどうしても閉鎖的な空間なので、一般的な価値観が形成されにくいです。外部の方の視野が大学進学や就活支援などに新しい価値観を与えてくれます。
Amazonは日本全国に施設があるので、イベントを開いて施設の若者たちに参加してもらったり、逆に施設に訪れてくださったり、普段の生活には無い価値観に触れる機会があると良いです。
何よりも、本日のような機会「Amazonという大きな舞台で話をする機会を得た」と言うことは、ユースにとって大きな成長の機会になります。

***

今回、IFCAの取り組みで特に興味を持ってくださったのが、「ユース・ディベロップメント(社会的養護にいる若者の成長)」と「子ども・若者と大人との協働」でした。

詳しくはこちらから!!

ユース・ディベロップメント

子ども・若者と大人との協働

Amazonの方々からは、「フォスターケア・ビルオブライツ(社会的養護に特化した子どもの権利)」を広めたり、社会的養護にいる子どもとそれをサポートしたい大人とを繋ぐシステム作りや、プロジェクトマネジメントなどが得意な方は、Amazonのような大きな会社で活躍されている方の中にはたくさんいるので、お手伝いできることもあるのでは!と大変ありがたいご意見をいただきました。

実際に、その後IFCAの資料を見てくださり仲間になるために連絡をくださった方もいて、アクションの早さにも驚き…でした!!

アマゾンジャパンの皆様、本当に貴重な機会をありがとうございました。

そして、これからもよろしくお願いいたします。

ちひろさん、Aさん、英語での発表、お疲れ様でした。

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