とても素晴らしかった日本の旅
ジャネル・ブラクストン
「とても素晴らしかった日本の旅」
デルタ航空の飛行機で10時間のフライト。機内では、ほとんど私の母国語「英語」を知らない人間が隣に座っていました。胸の鼓動は激しくなり、これから起こることに思いをはせずにはいられませんでした。このときまさしく、私は、人生の新しいドアを開け、想像もつかない経験をするチャンスをつかみ、未知なる言語を話す文化圏に等身大の自分を突っ込こもうとしているのだと思いました。成田空港に着いて間もなくは、英語の看板に囲まれ、スーツケースを手に自分たちの行き先を指差す人々と、手続きを待つ人の長い列をみて「これは夢なのでは・・?」という感覚に浸りました。まっさらなパスポートに入国印が押されて、ようやく心身ともに日本に入る準備が整ったのです。この旅で私は、日本の文化について、フォスターケアシステムとそれが直面している課題について、計り知れないほど多くのことを学びました。自分の思いや経験を何百人もの前で話し、共有できたことは、「幸せ」という言葉では表しきれないほどの喜びをもたらしてくれました。日本にきたことは、私の人生を変えました。この旅は私の視野をぐんと広げ、これまでに気付かなかった多くの問題について目を向けさせてくれました。フォスターケアシステムを経験することに関して言えば、「差異」よりも「類似点」のほうがずっと多いこともわかったのです。 (さらに…)