措置解除: ティムの場合
自分の18才の誕生日のことを振り返る時、僕のことを支え、愛し続けてくれるはずだった里親が「僕を拒否した」思い出がよみがえってくる。少なくともその時はそう感じていた。でも実際には、里親と僕が思い描いていた「これからのお互いの関係」がふたつの違った方向をむいていただけだったことが、あとからわかった。
自分の18才の誕生日のことを振り返る時、僕のことを支え、愛し続けてくれるはずだった里親が「僕を拒否した」思い出がよみがえってくる。少なくともその時はそう感じていた。でも実際には、里親と僕が思い描いていた「これからのお互いの関係」がふたつの違った方向をむいていただけだったことが、あとからわかった。
私にとって措置解除(≒aging out)は、新たな人生のスタートと社会的養護の課題と向き合うタイミングでした。大学進学と同時に退所をしても良かったのですが、金銭面(家の初期費用)や大学生活に慣れていない中一人暮らしは厳しいのではないか?という施設職員からのアドバイスのもと、施設から通学することになりました。
S.Y.
1)僕にとって自立・措置解除(≒aging out)は、新たな始まりを告げるとともに、今まで送ってきた人生に何度目かの別れを告げるものでした。アメリカを去った時…親元を離れて施設に入ったとき…養護施設から自立援助ホームに移ったとき…僕はこれまでの人生で何度も過去に対して別れを告げてきました。
2年前、いよいよ自立援助ホームを離れAging Outを迎えたとき、僕は将来への期待と不安が入り混じった気持ちでそれまで住んでいた部屋を後にしました。その後結果的に僕は失業を経験し、社会との接点をなくしてしまいました。それでも、自分で各所の門を叩き、今ではこうしてIFCAやそれ以外にも様々な場所で活動しています。 (さらに…)