アメリカと日本の児童福祉のしくみ

ユウ・サンウォン  データから見る日本のフォスターケア 

ここに親と暮らせなくなった一人の子どもがいると想定してほしい。彼或いは彼女はまず児童相談所に保護される。だが、いつまでもそこにいることはできない。彼は、一時保護所の先生に言われるがまま、「ヨウゴシセツ」という場所に連れて行かれる。でも、ヨウゴシセツって一体どんなところだろう?

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山本法子 スピーチ 2017年夏

山本法子
私が児童養護施設に入所した頃は、大学へ進学するよりも就職する方が多かったです。
なぜ進学をしないかというと「学力が足りない」「授業料が払えない」「進学するよりも働いてお金を稼ぎたい」と言って諦めてしまう人がほとんどでした。みんな中学生の頃は、「美容師になりたい」「スポーツ選手になりたい」など、目を輝かせていたのに…。
しかし、そんな中でも進学を諦めず、高校へ通い、勉強や部活を頑張りながらアルバイトで進学のためのお金を貯めている子が一人いました。その人の頑張っている姿を見たからこそ、私も進学を諦めず今があるのだと思います。

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ユース・アドボカシー:ルーイー・ガスパー

ルーイー・ガスパー
2011年から現在まで、私は社会的養護のアドボカシーの分野で信じられないくらい多くの素晴らしい機会を得て、活動してきました。2011年、私はカリフォルニアのグループ施設に住んでいました。エネルギーをぶつけるところがないまま、その当時の自分の状況に不満足で、ネガティブな行動を見せたり、家出をしたりしていました。スポーツや勉強に意識的に時間をつかうようにしたら、そのような行動は、よくなったことは確かです。

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YN スピーチ 2017年夏

YN
みなさん、こんにちは。IFCA東京ユースのYNです。現在19歳の大学2年生です。大学ではソーシャルワークや社会福祉について学んでいます。
 
私は、もともと母子家庭として生活していたのですが、14歳の時に母が精神的な病を抱え、結果として入院をすることになりました、そのため、一緒に生活を送ることが困難になり、ほかに頼れる身寄りもいなかったので、そのまま児童相談所に保護されることになりました。その後14歳から18歳で高校を卒業するまでは、児童養護施設で生活をしました。

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アメリカのフォスターユースと大学進学事情

皆さん、こんにちは。私の名前はダニエル・ルゴです。今日は、アメリカのフォスターユース(社会的養護の当時者)と大学教育について、お話したいと思います。ここに立って皆さんにお話しできることが、すでにワクワクしているという状態を超えています。私の講義が、皆さんに役立つことを願っています。
まず、自己紹介をさせて下さい。さきほども言ったように、私の名前はダニエル・ルゴ。現在、シアトルにあるワシントン大学の学生です。政治学を専攻していて、将来、政治家になることを希望しています。趣味はいろいろありますが、お芝居とパフォーミング・アーツが好きです。ビデオゲームやハイキングも好きですが、日本のポケモンの世界に惹かれています。ポケモン、ゲットだぜ!

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ユース・リーダーシップについて

こんにちは。私の名前はデイビッド・イングリッシュです。私はインターナショナル・フォスターケア・アライアンスのコミュニケーション・コーディネーターをつとめています。私自身も、10年間をフォスターケアのもとで育ちました。そして、今年、ケアを離れました。
今日は、私の仲間のひとりと、私で、ワシントン州のフォスターケア・システムにとって、重要なふたつのトピックについてお話しします。
私のプレゼンテーションは、米国においてのユース・リーダーシップの役割について。そして、ワシントンのユース・リーダシップのモデルともいわれる、いくつかの例について。またそれを、日本ではどのように適用することができるのか、に焦点をあててゆきます。

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子どもの日

 ティム・ベル
子どもの日は、日本の国民の祝日だ。アメリカの母の日とか父の日に似ているのかもしれないが、これは、日本の社会の一部である子どもたちをお祝いする日なのである。僕としては、自分の「内なる子ども」を祝う日だ、と思っている。偶然にも、というか思いがけなく、5月はアメリカでは、「全米フォスターケア月間」だ。フォスターケアの中で起こる成功を祝い、何が変わらなければならないか、を知る月である。僕は米国に住んで、IFCA という国際的な団体を通じて日本と連携し、アドボカシー活動をしているので、すんなりとこのふたつのことを重なり合わせて考えてしまうのだ。日本の「子どもの日」とアメリカの「フォスターケア月間」のある時期に、このふたつの国が5月のある一定の日、または週、もしくは月全体をフォスターユースたち、そして、ケアを離れて自立したユースたちの経験を、 またかれらが誰であるかを理解するための特別な期間したらよいのではないだろうか。ユースたちの経験には、心温まることもあれば、ぞっとするようなエピソードもある。けれど、重要な事は、アメリカと日本でフォスターケアがもっと世の中に知られるように、話し合いができるような、そんな環境をつくることだと思う。 (さらに…)

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フォスターケアにいた時期をふり返って

今年の5月2日、僕はワシントン州のフォスターケア・トゥー21というプログラムを終了し、自立した。10年間暮らしたフォスターケアを正式に離れることになった。 21才になった僕は、今回の措置解除は、最初の18才の時よりも、難なく乗り越えることができた。
3年間措置を延長する前は、正直言って怖かった。自分が何をやっているのかもわからず、準備もできていなかった。「自分で全てをしなくちゃならない」という気がしていた。3年間という時間が手に入り、大人になる準備を整えることができた。自立に向けた新しい責任とチャレンジに立ち向かえたんだ。それになによりも、何か困ったことが起きたら、支えがそこにまだある、ということは心強かった。

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フォスターケア・日本とアメリカの場合

タイム誌によると、日本では2009年、38700以上の18才以下の子どもたちが保護されているが、養子縁組をされている児童や里親家庭で暮らしている児童は、その10パーセントしかいない。ジャパン・タイムスは、2013年度の統計について報道している。日本のフォスターチルドレンの総数は約39000人。そのうち、里親家庭に措置されているのは、12パーセントのみ。

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