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ティム・ベル

ティムは18才になるまで、ワシントン州のフォスターケアシステムのもとで6年間暮らした。その6年間に、初めて人とのポジティブなつながりや絆を経験し、それは今日まで、彼の中に生き続けている。大学を卒業し現在26才のティム は、『フォスタークラブ』という全国組織の、実習と政策コーディネーターとして働いている。 ティムは今まで、米国内の多くの当事者アドボカシープログラムのコーディネートをつとめてきた。『全米社会的養護の当事者政策協議会』、『ワシントン州フォスターユース評議会』などがその一部である。 ティムはまた、当事者の権利保障のための連邦法の草案から樹立までを遂行するグループの重要なメンバーでもある。彼の手がけた法律は、全米の当事者の生活向上に目覚ましい貢献を果たした。当事者へのサービスの上限年齢を18才から21才に引き上げる法案、要保護児童の教育に関する記録を、個人情報を保護しながらも、児童相談所が迅速に入手できるようにする法案などがその一例である。 ティムは現在、大学院の法科を目指して勉強中だが、以前は、ホームレスや精神疾患を経験したこともある。妹や弟たちのシステムの中での学力低迷も目の当たりにしてきた。 ティムの好きなことわざは「物語は、それを語ることのできる人がいるから存在する。」そして、ティムは言う。「まず、僕らのフォスターケアのストーリーを語ることからはじめよう。なぜって、ストーリー無しには何もかわらないからさ。」