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アリーシア

アリーシアは、シングルマザーだった母親のもとに育ち、ホームレスになるなど、多くの困難を経験しました。6歳の時に、ユタ州の児童相談所に保護され、母親と家族再統合されるまでのあいだに、数え切れないほどの里親家庭や一時保護所に措置されました。10歳の時、ふたたび、児童相談所に保護され、里親家庭や一時保護所に措置される経験を繰り返しました。アリーシアには、4人の兄弟がいます。いっしょに暮らしたことはないのですが、現在でも連絡は取り合っています。妹と一緒に養子縁組されたのは、アリーシアが12歳の時です。その家族には20人の子どもたちが暮らしていて、そのうちの18人はすべて、養子縁組された子どもでした。アリーシアはその大家族の兄弟の上から2番目でした。養子縁組された後も、グループ施設に2年ほど住んでいたことがあります。養親のいる家族のもとに戻り、2年が経ったところで、独り立ちするために、その家族を離れました。アリーシアが自分の力で健全な生活を送れるようになった時、彼女は17歳になろうとしていました。

ユタ・バレー大学で準学士の学位を取得した後、ワシントン州に移り住み、セントラル・ワシントン大学で食品科学と栄養学を専攻しました。卒業後は、しばらく旅行をする時間を持ち、それから大学院に進もうと考えています。科学と動物に対して、情熱を持っているアリーシアは、2匹の醜い猫と1匹の犬を飼っています。 大学の勉強やバーテンダーのアルバイトをしていない時は、読書や料理をしたり、箱に入ったタイプのワインを楽しんだり、犬とキャンプにでかけたり、エクササイズをなるべくしないような生活を送っています。

アリーシアは、社会的養護の下で暮らす子どもや若者たち、そして養子縁組された子どもや若者の“声”となり、たくさんの場で、啓発的なスピーカーとして登壇活動をしてきました。彼女は、アダプティーツリー (adopteetree.com) というブログをつくり、投稿していますが、そのブログの目的は、逆境にありながらも、統計の一部にならないような力強い生き方をしたい若者たちに向かって勇気づけの言葉を発信することです。孤立しがちな若者、背中を押して欲しい若者たちへのメッセージを送り続けています。アリーシアは、自分が以前に暮らしたことのある一時保護所で、恩返しの意味をこめて、ボランティアをし始めました。彼女は、LGBTQ の権利擁護と動物愛護のための活動もしています。