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峯岸

私は、中学1年生から高校卒業まで、計6年間、児童養護施設で過ごしました。

現在は、大学で社会福祉学を専攻しています。大学に入るまでは、社会福祉に携わる大人が嫌いでした。私の家庭環境を可哀想と嘆くだけで、何も変えてくれない福祉専門職にたくさん出会ってきたからです。絶対に社会福祉なんかやらないと心に決めていました。それでも今、私が社会福祉を学んでいるのには理由があります。

理由は、可哀想の言葉以外で接してくれる大人に出会ったからです。その人達は、不憫な家庭で育った私ではなく、とりあえず生きてる私を見てくれました。中には、福祉専門職の方もいました。日本の子どもの現状を何とかしたくてもできないこと、自分が不甲斐ないこと、それでも頑張りたいことを私に教えてくれました。大人達の気持ちを知って嬉しい反面、不甲斐ないという言葉を聞いているだけの自分、社会福祉嫌いな自分が嫌でした。そこで、私を見てくれた大人の頑張りはしっかり私に伝わっていることを証明すれば良いと考え、社会福祉を学ぶことに決めました。

施設や社会的養護の子どもが、ちょっと社会に賭けてやっても良いかな、少しだけ大人の力を頼ってやっても良いかなと思えるような未来を目指して、施設や社会的養護だからできることを創り出すために、今後色んなことを学びたいです。